ビーチボールは健康増進に有効。世代間交流も大きな魅力。

ビーチボールは「いつでも、どこでも、だれでも」ができるスポーツとして富山県朝日町で誕生したスポーツです。私自身、ビーチボールを初めて25年ほどになりますが、週に３～４回のプレーを現在まで続けられているのは、全国大会やジャパンカップなどの大きな大会で成績を残すこと、運動による健康増進の目的以外に、小さな子どもからご年配の方まで、いろいろな年代の方々との交流ができることも大きな魅力のひとつとなっています。

各地で開催される試合や交流会では、全く年代が異なるメンバーでチームを構成したり、男女の混合であったり、初心者からベテランまで、様々な人々と同じコートで共にプレーをできることはとても楽しいものです。

また、健康増進や維持を目的として有酸素運動や筋力トレーニングなどに取り組まれている方も多いかと思いますが、日常的に継続してそれらに取り組むことは、しっかりとした目的意識の強い方以外、なかなかできることではありません。

心拍計と３軸加速度計を用いて行った私の研究では、ビーチボールの運動効果はかなり高いものであると考えています。トレーニングとして意識することなく、楽しくプレーしているだけで、健康に効果のある目標心拍数に達すること、瞬間的には最大で５～７Gの重力が体にかかることなど、筋肉にも大きな刺激を与えていることが分かっています。

加えて、スポーツ全般に言えることですが、楽しくスポーツに取り組むことで、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌が促進され、ストレスを軽減しメンタルヘルスの改善につながることや、その他のホルモンであるドーパミン、エンドルフィンなどの働きも活性化され、身体に有益な効果が得られると言われています。

私自身、このような素晴らしいスポーツとの出会いにとても感謝しています。ビーチボールを通じて、健康づくりやコミュニケーションの場として参加できる方をたくさん増やせるよう普及活動にもかかわりながら、近い将来、自身の孫とともにプレーできる日を楽しみに、これからも可能な限りビーチボールを続けていきたいと思います。

皆さんも是非、ビーチボールを体験してみてはいかがでしょうか？